「絵柄が素敵」という言葉に対して

創作を続けていると、「絵柄が素敵ですね」や「塗りが綺麗ですね」などの評価をよくいただくことがあります。
実際、イラストレーターとして活動している方であれば、とても嬉しい言葉ではないかと思います。
でも、その言葉をいただく度にどんどん疲弊感を覚えることがあります。

自分の主な活動はフリーゲームです。
シナリオ制作、システム構築、イベント、演出など、膨大な時間と労力を使って世界観を構築していっています。
もちろんイラストも自分で描いていますが、これも作品を構成する要素の一つです。
ですが、何年もかけて作ったゲームに対して最初に返ってくる言葉が「絵柄が素敵」の一言で終わってしまうことです。
絵を褒められることが嫌なのではないのですが、「ゲームとしてはどうだったのだろう」や「シナリオやシステムは印象に残らなかったのだろうか」など、そんなことを考えてしまいます。

さらに言えば、イラストについても「構図が好き」「表情が印象的だった」などの具体的な評価はなく、「絵柄が素敵」「塗りが綺麗」ばかりで「興味がないから社交辞令で言っているんだろうなぁ」としか思えなくなっています。
そのため、「絵柄が素敵」という言葉だけで終わってしまう時、作りたかったゲームの姿を見失いそうになり、落ち込む期間がかなり長くなることが多いです。

感想に正解はありませんし、感想をいただけるだけでもありがたいことですが、絵柄以外に「ここが印象に残った」といった言葉があれば凄く報われた気持ちになります。
そのため、作品のどこか一箇所でもいいから、そこに触れてもらえるといいなぁと思っております。

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